Jepe F-16 試し紙張り塗装
主翼、水平尾翼は1mmバルサでプランクされています。その為の下地つくりと、紙張り、塗装をしてゆきますが、その前に試し塗装と紙張りとパネルラインを試しました。
以下のは当時の記事ですが、その後に同じ要領での紙張り、ニスによる塗装をしていますのでご参考まで紹介します。 (2014/7/29)
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塗装と紙張りで使うもの
バルサでプランクされているため、水性塗料は使えない(使うとバルサがふやけてしまう)ので、どうしても 油性塗料を使う必要があります。前にSkyrayでも模型用のサンディングシーラー(ウレタン塗料で主剤と硬化剤とタルクを使う塗料)を使いましたが、ちょっと臭いがきつかったり、塗料が古くなると使えなかったりしてちょっとお手軽さにかけます。もっと手軽に手に入って、体に少しでも優しく、簡単できなかと思い、いろいろ試しました。また紙も今まで雁皮紙を使っていましたが、江崎模型からでているプライスパン(PLYSPAN)【薄手】も試してみました。
使っうものは以下の通りです。だいたい、ホームセンター等でそろっていますし、ネットからも買えます。
サンディング・シーラ | ラッカー・サンディング・シーラ(和信ペント) |
木目埋め用パテ | 水性 穴埋めパテ(セメダイン) |
紙貼付用塗料 | 水性ウレタン・ニス(和信ペント) |
サーフェーサ | Mr.サーフェイサー1200スプレー(株式会社GSIクレオス) |
紙 | |
サンディング・ペーパ | 耐水ペーパの240番,400番,600番 |
その他必要なもの | 薄め液の水と少々の根気 |
手順とその時の重量(増分)を紹介します。軽量なドープを使う、または紙張りをしない等でより軽量化できるかと思いますが、今回はそこまで軽量化をする必要がないので、ある程度で妥協している部分があります。また他にいい方法があったら教えてください。
目標として
- バルサプランクされた紙張り塗装(リブ組プランクでもOK)
- 塗料が手軽に手に入って、できるだけ水性を使う(部屋の中でもでき、体に少しでも優しく)
- できるだけ軽量化に(と言っても1g/1d^2になります。これは、オラカバを貼って、その上に塗装したぐらいになりますが)
でしょうか。注意として、紙張りを水性塗料を使って貼った後の乾燥による紙のひっぱりの力があります。前にSkyrayのリブ組バルサプランクで問題はなかったので、大丈夫ですが、注意が必要です。
ステップ1:サンディング
250番、400番、600番とサンディングします。
こんな状態です。木目が見えますでしょうか?後にこの木目を水性 穴埋めパテ(セメダイン)で埋めてゆきます。
ステップ2:木目を穴埋め
サンディング後にこの木目の穴埋めをせず、ラッカーを塗って、紙張り塗装する方法もありますが、ほんの少しですが、この木目が出てしまいます。通常この木目の穴埋めにサンディングシーラーを使うのですが、今回使ったサンディング・シーラでは、塗って、サンディングを何度も繰り返さないと穴埋めできません。またタルクをこのサンディングシーラーに入れてやってみましたが、その時は埋まるのですが、結局、その後に耐水にする(水性ニスを使う)為に、薄めのサンディング・シーラーを塗ると、せっかく埋まった木目の部分が解けてしまいダメでした。
それじゃと思い、穴埋めパテを塗って、サンディングしたら、ちょうど木目だけ残って、ほとんど重くなるものではありませんでした。が...、水性の為、バルサが水分を吸って、反ってしましました。また重量もかなり増えました(この時の増分は0.3g/1d^2、薄めたサンディンシーラを塗ってからの穴埋めパテを塗った時の増分は0.1g/1d^2です。)
で、手順ですが、
・サンディング・シーラを2倍に薄めて1回塗る。
↓
・水性 穴埋めパテ(セメダイン)をヘラで木目を埋めるように塗る
↓
・サンディングする(240番でパテを削り落とすような感じで荒削りして、400番、600番で仕上げる)
↓
・後に水性ニスを塗るためにサンディング・シーラを2倍に薄めて1回塗る。
ドープ等で紙張りするのであれば、この代わりにドープを塗ってもいいかも。
(このまでの増分は0.1g/1d^2)
すると、木目の部分のみがパテで埋められました。以下の写真でわかりますでしょうか。木目が白くなっている部分がそうです。
この穴埋めパテはスーパーパテより固まると重いのですが、その分、強度があるように思います。(ここでは強度は必要ないのですが)また、このスーパパテを穴埋めパテの代わりに使ってみましたが、水分が多のか、サンディング・シーラ塗った後でもバルサが水分を吸ったのか、反ってしまいました。セメダインの穴埋めパテでは反りは見られませんでしたが、水性なため、少しの水分を吸っているかもしれません。
ステップ2:水性ニスで紙張り
・2〜3倍に薄めたニスを塗ります。
↓
・2〜3倍に薄めたニスで紙張りします。(これで、+0.2g/1d^2)
↓
・2〜3倍に薄めたニスを塗ります。
↓
・2〜3倍に薄めたニスを塗ります。 (3回のニスで+0.2g/1d^2)
(ここまでの増分合計は+0.4g/1d^2)
雁皮紙とプライスパンを試しました。増加量は両者とも同じです。紙の値段はプライスパン【薄手】が安いです。雁皮紙はニスに塗る時にはSkyrayの紙張り、と塗装にあるようかなり丁寧に神経を使いますが、プライスパンはその点、まったく気にせず貼っていけるのでとてもいいです。(毛玉ができない、ちょっとひっぱても破けないなど)、雁皮紙は紙の目が細かいのか、プライスパンよりは仕上げのサーフェーサの回数が少なくできるかもしれません。雁皮紙の方が私としては貼るときの手間がなければ、ベストですが、う・・・どっちもどっちでしょうか。初めて方とか、安さと、手間を考えると、プライスパンかなぁ。
紙張り後の写真です。左側がプライスパン、右側が雁皮紙です。表面の違いがじゃっかんあるのですが、わかりずらいかもしれません。
サーフェーサで下地
あとはサーフェーサを使って下地してゆきます。
・サーフェーサ
↓
・ サンディング(400番)(+0.1g/1d^2)
↓
・サーフェーサ
↓
・ サンディング(400番、600番)(+0.1g/1d^2)
(ここまでの増分合計は+0.6g/1d^2)
1回サーフェーサを塗って、400番でサンディングした写真ですが。左が雁皮紙、右がプライスパンです。違いはほとんどありません。サンディングは要注意です。紙張り後にニスを薄く塗っていますが、ちょっとサンディングしすぎると、紙が毛羽立ってしまいます。
サーフェーサですが、今回はMr.サーフェイサー1200スプレーの仕上げ用使いましたが、まだ500とか1000とかありますので、紙張り後はこのへんを使った方が効率的かも知れません。
下地仕上げのサーフェーサは2回にしていますが、3回していいかもしれません。このままで仕上げれば、あとは色つけです。色つけはいろんなスプレーがありますが、今回はタミヤスプレーカラーにする予定です。今回はここまです。
色つけの仕上げであと+0.4g〜0.6g/1d^2をみておけばいいかと思います。色つけについてはまた、何かの時に調べたいと思います。何かいいものをご存じでしたら、教えていただけますか。
パネルライン
あとはパネルラインですが、試してみました。0.7mm幅のマスキングテープを使って主翼前縁部分のラインとリベットの様子です。今回のF-16の主翼では、0.4mm幅ではちょっと細すぎる感じがします。リベットはリュータで細く丸いものをつかって、ちょん!ってやる感じです。
サーフェーサを塗った後にこのマスキングをしてその上からサーフェーサを塗り、マスキングテープをはがします。その状態でリベットをリュータでやってから、色つけしています。サーフェーサの状態でリュータでやらないと、色つけ後では綺麗にできません。
どうしよう?、F-16の主翼正面にはたくさんのリベットがプラモでは表現されています・・・・・
最後に
こんなにいろいろ試しました。記念にパチリ!研究課題のようで、なんか面白かったです。報告を終わります。