電動ラジコン飛行機

Jepe F-16ファイティングファルコン 1.キットの内容、参考資料と各パーツの重量 |  2.LEDコントローラの製作 |  3.垂直尾翼に衝突防止灯取付 |  4.航行灯の製作 |  5.胴体のつなぎ目パテ埋め |  6.主翼取付 |  7.水平尾翼、垂直尾翼の取付 |  8.試し紙張り塗装 |  9.主翼のパテと機首ピトー管取付 |  10.紙張りと下地塗装、パネルラインとリベット |  11.塗装 |  12.フライト(動画) |  13.スピコンとファンユニットの組立 |  14.エレボン・リンケージ |  15.ファンと排気ノズル取付け |  16.バッテリー・パックの組み立てと搭載 |  17.バンジー発進のための道具 |  18.受信機(アンテナ処理)と重心位置 |  19.ラダー改造 |  20.壊れたJepeファンモータの交換 |  21.デカール作成 | 22.キャノピボルト取付 |  23.空撮 Sony Action Cam HDR-AS15

バンジー発進のための道具

まず、バンジー発射には危険が潜んでいます。ここで紹介するのは私のJepeF-16の方法で、これが絶対安全だということはありません。ご参考の上、安全に各人の責任において実施してくださいね。

バンジー発進のための道具と準備

バンジー発進のための道具について、詳しく説明します。

キットにはバンジーセットとして必要な、ゴム、完成されたダリーが入っていました。道具として以下の通りです。

 

バンジー発進の為の道具バンジー発進のための道具セット

先頭(発射方向)側はクイを2本、ペダル側はクイ1本で止めています。先頭側を4本使っているということも聞いたことがあります。絶対(確率的)に先頭側のクイが抜けないようにという配慮です。先頭1本、ペダル側1本だと、準備中にどちらが抜けるはわからず、最悪、先頭側が抜けると、クイが準備している人のほうに飛んでくることになり大変に危険です。手引きのグライダーで、クイが抜けてそれが人にあたって大怪我!(だったか?)という事故があったようです。くれぐれもご注意ください。あと、何度も使っているとゴムのカラビナ部分がすれてきますので、保護するような金属製がものがあったのですが、それを使うといいと思います。(今探しています)

それと、先頭側のクイですが、できるだけ地中に埋め込んで、クイの頭部分がでないようにしたほうがいいです。バンジー発射後、機体が浮揚せず、クイの頭が3cmほど出てて、この部分に機体が激突した場面を見た覚えがあります。

バンジーペダルバンジーペダル(Zeal Model Aircraft製、クイは付属しません)

ダリーは以下の写真のようになっています。直径4mmのピアノ線と両側に直径60mmのタイヤ、両側から0.8mmのワイヤーです。ちょうど胴体のフックにあたる部分はフックが左右にずれないように真ちゅうパイプがはさんであります。リングとゴムは取り外しできるようにカラビナを使っています。

バンジー用ダリーダリー部分の様子

リングからバンジーペダルまでの間で、機体のエアーインテーク部分にあたるところのみ、1mmのピアノ線を使って、そこからバンジーまではヒモでつなげています。なぜ、この部分のみピアノ線を使っているかというと、ダクトの場合、吸引力がものすごく強く、バンジー発射後、ゴムが緩んだ瞬間にこの部分が軽いヒモだと吸い込んでしまう場合があるからです。このような問題を(体験された方々の)先駆者のヒロセさん、垣ちゃんより聞いておりました。先輩方のノウハウを使わせて頂きました。感謝いたします。このようにピアノ線を使えば、浮揚後ピアノ線の重さで下側にいきますので、ダクトに吸い込むことがありません。

ダリーにセットした機体の様子機体をダリーにセットした様子

ゴムのテンション(引っぱり強さ)ですが、このF-16の場合ですと付属のゴム(長さ)でこれ以上ひっぱれないぐらいひっぱります。どのぐらいのテンションかは機体の重量等で異なりますので、最初は弱めで徐々に強くしていく方法がいいと思います。

バンジー・ダリー部の失敗例

ダリーの失敗例を紹介します。

私(キット付属)の場合、ダリー部は0.8mmのワイヤーを使っていますが、ある方がその部分をピアノ線にしたものを作ってきました。

失敗例のダリーワイヤ部分をピアノ線にした例

これを使うと、ある程度引っ張って進んだところ(ゴムが緩んだところ約10m位)で、以下のようにダリーの先端部分が土に食い込み、ガツン!とひっかかり何かぶつかって止まったようになります。

失敗例のダリーがひっかる様子ひっかかる様子

バンジー出発後、バッテリがずれた時の失敗例

バンジー出発時は、機体は大きな力で前方に引っ張られます。その力で、バッテリがはずれて、大きく重心が狂ってしまい、中を舞った例です。(pockeyさん、使わせてもらいました)


HET-F-16 in 2012年春 グリーングラスEジェットラリー in 長野県小諸市

私の場合、重たいバッテリを機首に積んでいますので、定期的にチェックするようにしています。

バンジー発射の様子(pokeyさん撮影動画, 2009GGEJRin小諸)

以下のpokeyさんが撮ってくれた動画でバンジー発射の様子がよくわかります。出発前にヒロセさんが、注意深く、セットされているか(正しくフックがセットされている、他に引っかかるものはないか等を)何度も確認していただいています。出発前にエレベータトリム2コマアップしておきます。これでバンジー発射、機体浮揚後と同じ姿勢の上昇姿勢が保持され、エレベータを操作することなく(ニュートラルのままで)綺麗に上昇してゆきます。


撮影:pokeyさん

動画をみていただければわかりますが、バンジー発射後、すぐにダリーが機体に付いたまま浮揚しています。浮揚するまでパワーは入れません。地上のゴミ等をダクトに吸い込まないためです。ある程度の高さになるとダリーも外れますので、そこからパワーをゆっくりと入れて上昇してゆきます。

もう1つの以下の動画は、横から見たバンジーの様子(2011年夏 グリーングラスEジェットラリーの時)です。


撮影:Electric Power Radio Control Mania

最後に

今回はゴム引きのバンジーですが、他にも、発射台を使ったバンジー発射、また専用ダリーを使って滑走離陸とあります。ゴム引きバンジーはちょっと手間がかかりますが確実ですし、専用ダリーを使った滑走離陸はお手軽かもしれません。このJepe F-16は1.5kgと軽量なので、手投げも不可能ではありませんが、胴体が軽量化されていて強度がないのでちょっと難しいかもしれません。やっぱり引き込み脚ですが、いろいろ考えましたが、このJepe F-16は引き込み脚は無理のようです。その分飛びに重点をおいているようで、いい飛びをしますので、それで楽しむということですね。

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