Pitts S1 主翼取り付け角度の調整
主翼の取り付け角度はキットでも、水平尾翼を基準(0とした場合)に上、下翼共0でした。主翼をクラークYから完全対称翼にしてもそのまま、取り付け角度は上、下翼共0にしておきました。中スローにおいてもアップ癖で、ダウントリムとなりました。ナイフエッジでもアップ癖でかなりのダウンが必要でした。
よく、ピッツの場合、上翼の取り付け角度をマイナスにするということを聞きます。いろんな人に聞いてみると、着陸時に翼端失速しないように(下翼が失速しても上翼が下翼より向角度が少ないので上翼が失速しないようにする?)とか、いろいろ理由があるようです。飛行機に詳しい友人からメールでこの件についてコメントを頂きました。それは(私が理解したこと)、飛行中は翼のまわりに翼型に沿って空気が流れていますが、実際は翼の表面のみのに見えますが、実際はそれよりもかなり外側にも同じように流れてて、前縁からかなり前から空気がわかれようと準備をしているようです。その様な状態でもう一枚の上翼を付けた場合、上下の空気の流れが影響しあうようです。上翼が下翼よりじゃっかん前にあることで、上翼は下翼の影響を受けて、空気の流れからすると上翼の向角度がプラスになっているのではないかということです。もちろん、下翼も上翼の影響を受けているらしいです。ですから空気に流れに対して0にするには上翼をマイナス(または下翼をプラス)の取り付け角度にする必要があるのではないかとのことです。
ある程度、理屈が見えてくると試したくなる私ですが、早速と上翼の取り付け角度を変更してみました。上翼は以下のようにピアノ線を使って固定されています。後ろ側のピアノ線の途中のカットして、QRPから出ているロッドアジャスタを途中に取り付けて、下翼を0とした場合は、上翼は−1度の取り付け角度にしてみました。水平尾翼は上翼と下翼の中間の0.5度になっています。
How to do adjusting angle of top wing. Angle of top wing is -1 degree under wing based. flight is better.
飛ばしてみた結果ですが、グッドです。
- アップ癖は前よりすくなりました。(ダウントリム量が減りました)でも少しダウントリムです。水平飛行においてスロットル中からハイにしてもアップ/ダウン癖は発生しません。
- ナイフエッジで前はアップ癖でしたが、これがなくなりました。まっすぐ飛んでいきます。
- パワーを絞った時(ローパス等)などが前よりアップ量が増えました。これは重心位置を調整する必要があるかもしれません。
以上こんな感じで、より癖がなく、アクロがしやすくなりました。あとは今は14セル(1250mA)でアクロをした場合3,4分と短いのでもう少し飛行時間を延ばすよう12セル(2000mA)で試してみようと思います。
Pitts S1 > 1.生地完 | 2.カラーリング | 3.初フライト | 4.主翼の作直し | 5.パイロットとリベット | 6.主翼取り付け角度 | 7.速度計 | 8.Li-Feに | 9.ストロボライト | 10.修理と機首 | 11.ラダーにジャイロ | 12.フライト動画 | 13.主翼修理