電動ラジコン飛行機

Piits S1 初フライトからその後の調整

99/12/22

10月2日(土曜)クロスにて初飛行にトライしました。その時の様子を紹介します。

初フライトの様子

1回目トライ
いつも初フライトは緊張します。今回はいざという場合に佐々木さんに近くにいてもらってのトライです。スロットルをハイにするとゆっくりと加速、少し左にとられましたが、そのまま加速。すると一気に上昇、そのまま急激な頭上げ、「あっ!」「失速!」ピッツは左へくるりと失速し、なにもできず、とにかくすばやく、スロットを最スロー、滑走路の左隅の草むらへ、ドスン!。「あ〜あ、またやってしまった!」と思いつつ、機体を回収するとギヤユニットの取り付けベニヤが少し壊れ、機首のカウリングが少しへこんだぐらいで、ほとんど、無傷に近い状態で、ほっとしました。

Photo before first flight.

初フライト

もっと重心位置を前に
重心位置が後ろすぎる感じのようです。でも、重心位置はキットどうり。キットの指定位置は下翼の前縁より後ろなのです。キットでは全備で1450gを想定しての重心位置なのか?、今回は14セルで、全備が1900gで、かつパワーがあるので、重心位置はもっと前にする必要があると判断、バッテリの位置を前にして、どうにか、重心位置を下翼の前縁までもってくるようにしました。ななっ、なんと、最初のバッテリ位置より前に5cm以上も前にするはめになりました。結局、めいいっぱい前(これ以上は無理)にしました。

Setting battery before flight.

準備中
飯野さん撮影

2回目トライ
スロットルをハイ、加速後、エレベータをアップすることなく、機体が離陸、その後、ちょっと急な感じで
上昇してゆきました。そのままフルハイでは頭上げとなるので徐々にパワーを絞る。トリムをダウンにしてもまだ上昇、さらにスロットルを絞ってそうやく水平飛行となりました。スロットルは中かそれよりも下ぐらい。そんなに機速はありません。途中、スロットルを中からハイにすると機体が急激に左にとられる。「そうだよな〜、こんなちっちゃな機体に12.5×10のペラだもんな」と思いつつ、今度はロールをしてみる。思ったほど飛ばしずらくはなく、素直な感じ、でもまだ、後ろ重な感じで、スロットルをハイにできません。そろそろ着陸へとトライするが、なんか緊張のあまりか、フラフラと滑走路へ、「もっとスピードをつけて」(とだれたか言っていたような)最後は、失速寸前、斜めにドスンといった感じで着陸でした。着地と同時にバキ!と音がしましたが、調べたら車輪の胴体カバーが外れた音で、あとは機体は壊れず無事に生還しました。

とにかく飛んで無事に生還できうれしくほっとです。当日はこれ以上重心位置を前に(バッテリを前に)できないので、これでおしまいです。胴体内にあるバッテリボックスを改造すれば、もう2cm前にできるので、後日またトライします。

参考まで

翼型はわかりません。フラットボトムでクラークYのような感じです。前縁の下側が少し丸くなっています。主翼の取り付け角度は上翼と下翼は同じ角度です。水平尾翼を0度とすると主翼はボトムラインで0度です。しかし、前縁の中心で計ると+1度ぐらいです。ダウンスラストは0度(つけていない)再度スラストは右へ1度です。初フライト途中ダウントリムにしましたが、3コマ程度でエレベータは1mm程度ダウンとなった程度です。

次はもう少し(5mmほど)重心位置を前にして、サイドスラストをもう少しつけて、トライしてみます。

その後の調整

調整その1(重心位置)
初飛行後、重心位置を5mm前(下翼の前縁から前に5mm)にして飛ばしてみました。通常の飛行は相変わらず頭上げです。慣れるために普通に飛ばしてから着陸しようとアプローチしてきて、機首が下がったのでエレベータをアップしてゆきましたが、機首が上がらず、フルアップでもそのまま、結局頭から斜めに突っ込むかたちで着陸して、前にでんぐり返しとなってしまいました。ラダーの上部が壊れたぐらいですみました。重心位置が前過ぎるのと、エレベータの打角が少ないと判断しました。結局、重心位置は下翼の前縁部分に落ち着きました。
調整その2(サイドスラスト)
完全にオーバーパワーなため、普通に飛ばすには中かそれ以下で十分です。ローパス後パワーをかけると機首が左に向いて、サイドスリップしながら上昇していく感じです。結局サイドスラストはかなり付けて3度ぐらいです。でもこれでも足りない感じですがもう少し様子を見てみます。それでも離陸はエルロンを右、ラダーを右に打ちながらでないとまっすぐ離陸しません。ある程度スピードに乗ったらこの修正打を戻したりとなかなか奇麗な離陸するにはとても難しいです。
ちょこっとアクロにトライ(18フライトほどしました)
ロールは特に問題ありませんが、背面飛行はかなりのダウンが必要です。(翼型がクラークYなので仕方がないでしょう)。ナイフエッジではラダーをあてるとかなりの戻り癖です。(下翼の上半角が大きいからでしょう)ラダーのみで旋回ができるぐらいです。それで、エルロンとラダーにミキシングを入れて、この癖の修正するようにしました。(ラダー右でエルロンが左にミキシングされるようにしました。)これで、ある程度はナイフエッジができるようになりました。ナイフエッジは胴体が太いせいか、十分の浮きが感じられます。ループはパワーあるのでいいので問題なくできますが、逆に反動トルク等で奇麗なループは難しいです。とにかく癖ありで、このピッツを飛ばした後、メリット14cなど飛ばすとこんなに飛ばしやすいのかと思うぐらいです。

で、結局、主翼を作り直すことにしました。翼型は完全対称翼にして、下翼の上半角を少な目にする予定です。これで少しは癖がなくなるだろうと思いますが、はたしてどんな飛びになるか...

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