電動ラジコン飛行機

March(マーチ) 540/inv (QRP) >  1.ブラシレスモータ(Aveox1406/2Y)を搭載  2.落としてしまいました  3.ブラシレスモータ(Aveox1406/2Y)フライト調整編  4.マーチ(2機目)復活  5.ペラをAPC-Eに変更  6.50プロダクト・ギヤユニットのレポート  7.スパッツの取り付けと脚の面積を増やす  8.モータをレーナー・ベイシック3100に変更  9.ダイレクトモータのActro(アクトロ)、AXIを付けてみた

ダイレクトモータのActro(アクトロ)、AXIを付けてみた - March(マーチ) 540/inv (QRP)

この頃、飛ばしているといえば、マーチだけです。春の集いでダイレクトのマーチを飛ばさせてもらってから、結構良さそうかなと思っていました。まずはどんなものか飛ばしてみないとなんともいえないので、アクトロC−6,AXI 2814/10を購入し、2003/5/24の中部の集いでテストしてみました。

Actro(アクトロ)C-6とAXI2814/10 拡大

Actro(アクトロ)C-6とAXI2814/10(その1) 拡大   Actro(アクトロ)C-6とAXI2814/10(その2) 拡大

まず各モータのページですが、

上の写真左側がアクトロC−6(7-12セル、KV値:1170、140g)、右下がAXI 2814/10(6-8セル、KV値:1500、131g)です。シャフトは両方とも5mmで、前面の4つの穴の位置も同じです。値段ですが、AXIがアクトロの約半分の値段です。(日本で購入の場合)ですが、この差はよくわかりません。データ表から見るとアクトロの方が効率が少しいいようですが...

モータの取り付け

マーチへの取り付けは9mm厚(4mmベニア2枚と1mmベニア1枚を重ね)のものを作成し(上の写真左下)、マーチの新たに4つの穴を空けなおすことになります。ギヤダウンの場合はよく、ゴムプッシュを使って、振動等を吸収させたりしますが、今回はクッションとなるものはまったくなく、ガッチリと固定するようにしました。が、そうする為にはペラのバンランスをよくとっておく必要があります。そうしないと機首が振動で壊れる可能性があると思います。仕事先で振動の専門家に聞いたことがあるんですが、「振動するものに対してはある程度ガッチリ固定させておかなと振動するからといってクッション等を設けると逆に大きな振動を起こしやすくなる時がある」と聞いたことがあます。模型にその理論が当てはまるとは思いませんが、まずはガッチリと固定しました。プロペラアダプタは京商のアダプタ(ギヤダウンユニットについてきたもの)を使っています。

マーチの機首にボルトで留めた様子

AXIモータの取り付けの様子 拡大

ダイレクトはギヤダウンユニットがない分、軽量化、コストがかからないというメリットがありますが、逆に落とした時はモータ自体を交換することになるでしょう。軽症でもモータのベアリング、シャフト交換が必要となるでしょうね。アクトロの場合、シャフトは圧着式なので、業者に頼むのも無理な感じですし、パーツを注文してもなんかすごく時間がかかるようです。AXIの場合は2本の芋ねじで固定してありましたので、これで交換は可能かもしれませんね。

Actro(アクトロ)C-6とAXI2814/10の計測データ

さて、データですが...

モータ ペラ セル数(バッテリ) 回転(rpm) 電流(A) 飛ばした感じは 備考
アクトC-6 E-Prop 10.5x8 7N-2000RC(ニッカド) 7400 27 ちょっとおとなしい。
タンチアンドゴー練習にはグット
 
APC-E 11x7 7N-2000RC(ニッカド) 7400 30 おとなしい感じだが、アドバンスは可能  
APC 11x8 7N-2000RC(ニッカド) 7300 29 APC-E 11x7よりはスピードに乗った感じ *1
AXI 2814/10 E-Prop 10.5x8 7N-2000RC(ニッカド) 8200 44 パワフル、スピードに乗っている  
APC-E 11x7 7N-2000RC(ニッカド) 7800 44 パワフル、粘りがある *2
APC-E 11x7 6N-3300(Ni-MH) 7700 43 7セルとそう大差ない感じ *3

スピコンは「シュルツェFuture45be/shpa」です。

あと当日の気候はそう暑くはありませんでしたが、気温は20度くらいでしょうか、モータの温度を測ってみました。

モータの温度

上記データの備考欄*1のセッティング時で、パターン練習をして5分後地上に降りてきた直後 の温度

アクトロActroC-6の温度

上記データの備考欄*2のセッティング時で、条件は同じ

AXI2814/10の温度

モータの前の部分の温度が大きいということは回っているところより内部のコイルの発熱が多い為に思われます.これでは夏の暑い日にはモータが悲鳴をあげてしまいますね。内部を出来るだけ冷却する必要がありますが、マーチにそのまま取り付けたので、十分な冷却が行われていないので、ちょっと改善が必要です。

私としては*2のセッティングがパワー、粘りがあっていいかなと思いますが、電流がこのモータの基準のMAX38A(60秒間)を超えているので、その点が心配です。発熱もあり、もっと冷却をしなければなりません。私のパターンでの飛ばし方としては飛行中フルパワーにする時間が短いので一時的に44Aでもどうにか大丈夫かなと思いつつ、これから何度か飛ばして様子をみようと思います。

それと*3のセッティングもびっくりしました。APC-Eのペラの特性か、ダイレクトの特性か、これ以上回しても電流を食っているようで6セルでも十分ではないかと思われます。長い間APC-E 11x7を使ってきました。どういう訳か、飛行機のなれているというよりはペラになれているのかスピードはでませんが、垂直上昇時に粘りがあって、グイグイあがっている感じがいいんです。しかし急にE-Propを使うとどうもなれてなく、スピードが出てしまったりと、私は今はAPC-E 11x7が好きです。スピードに乗った飛ばし方がしたい人はE-Prop,APC11x8などお勧めです。飛ばし方でペラを選んでください。

バッテリ、モータはどんどん進歩していますね。リチュームポリマーなど、もうすごいです。中部の集いに行ったら、「まだ2000(mhA)を使ってるの?今はもう3300の時代だよ!」と言われてしまいました。でもまだ元気な2000のバッテリが10本以上あるし、2回連続して飛ばしたら合計で4000(mAh)だと勝手に思い込んでいます。資源は大切にしなくっちゃね。

2003/6/14

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