Pitts S1に速度計(エアースピード計測器)
誰でもどのくらいのスピードで飛んでいるか気になるかとは思います。計測する方法はスピードガン、一定距離(飛行場の隅から隅まで)を時間で計測する方法がありますが、これらは対地速度(地上を基準にした飛行機の速度)です。もう1つ重要な対気速度(飛行機が受ける空気の速度、エアースピードという)があります。航空力学ではこの対気速度にはまだ細かくあるようですが、ここでは省きます。
で、今回の計測器はこの対気速度を計るものです。実機と同じ進行方向の空気があたる全圧孔と静圧孔の差から計測するピトー静圧方式です。
左側が 静圧を計るもので、拡大してみていただければ、わかりますが、横に小さな穴が空いています。これが静圧孔です。右側が進行方向の全圧孔です。実機のピッツのピトー管はこれが1つになっているように見えますね(そうかな?)
この計測器はWinged Shadow Systems社でアルバモデルから手に入れました。大きさは26.7×15.6×6.5mm、2.7g、計測速度は24〜800(km/h)です。この部品のみの場合は、最大の速度が知ることができますが、別売のシー・ハウ(See How)を使うと最大値と送信機から指示の計測データ9個までを読み込むことができます。速度表示単位はkm/hです。
左翼にこんな感じで埋め込みました。 |
白のプラ板にこの計測器を付けます。静圧孔用と全圧孔用とあるので注意。 |
シー・ハウでデータを読み込んでる様子です。 |
飛ばして計測した結果ですが、その前にバッテリをA123(LiFe)にしました。その時のデータですが、A123-4セル、APC12.5×10(7200rpm)、39Aで、
- 最高速度 86.2 km/h(水平飛行でフルパワー時)
- 巡航速度 60 km/h(中スローで水平飛行)
- 最低速度 32 km/h(パワーを絞って、失速するまで減速した時、失速速度かもしれません)
でした。
う・・・これを知って終わってしまいそうですが、飛ばしている途中に、このデータが知れたら飛ばし方がまた面白みのある(実機のような)操縦ができるかも。誰か作ってくれませんか。スピードを競う機体には最高速度が役に立つかもしれませんね。
実機の場合、ピトー管は飛ぶ以外は穴がつまらないように通常はピトー・カバー(実機のピッツの場合の写真)をしておきます。ラジコンも同様そうしなければ、ならないのですが、現状はビニール袋で代用(「REMOVE BEFORE FLIGHT」は垣ちゃんからのプレゼントです。ありがとう)です。(ちゃんとしたものを作らないと)
Pitts S1 > 1.生地完 | 2.カラーリング | 3.初フライト | 4.主翼の作直し | 5.パイロットとリベット | 6.主翼取り付け角度 | 7.速度計 | 8.Li-Feに | 9.ストロボライト | 10.修理と機首 | 11.ラダーにジャイロ | 12.フライト動画 | 13.主翼修理