テスト機(自作)| ダクデットファン,e-JET
自作F-16の重心位置の確認と、Gurapner(グラウプナー)Speed400用のダクデットファンユニットの評価を兼ねたテスト機です。とにかく簡単に作るため、主翼はF−16で作っていたあまりを使用し、胴体は100mmの円筒の発砲スチロールと、機首用に円すいの形発砲スチロールを購入したものを使用しました。キャノピもF−16で作っていたので、その余りを使用しています。
データ
全長 | 880mm(胴体のみは815mm) |
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翼幅 | 690mm |
翼面積 | 17dm^2 |
翼型 | クラークY(翼端で2度のねじり下げ) |
翼面荷重 | 33.2g/dm^2 |
DFユニット | GuraupnerグラウプナーSpeed400用ユニット(カーボン) |
モータ | SPEED400(6V) |
スピコン | シュルツSlim24be |
動力電源 | 10セル500mAhニッカド |
受信機 | ジンプロップPIKO2000→FUTABA R−149DPヘ変更 |
その他 | フィルムはオラライト(クローム)です。 みんなに「赤の銀紙をはったの?」言われてしまいました。 そう言えばそんな感じです。 |
全備重量 | 565g |
静止推力 | 198g(その時の電流は11A) その時のBD5-JでのDFユニットの静止推力の測定の様子 |
重量内訳
機体 | 150g(生地完で120gだったので フィルムの重量が30g) |
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DFユニット(モータ含む) | 115g |
ニッカド(500mAh10セル) | 205g |
受信機(PIKO2000)→FUTABAR149DPヘ変更 | 15g→35g |
スピードコントローラ | 20g |
ケーブル等 | 10g |
サーボ(9g×3個) | 30g |
合計 | 545g→565g |
飛びは
初フライト 98/5/5
重心位置は翼のみ(胴体部分は含めない)の平均翼弦の30%としました。風は2〜3m/秒の強さで、まあまあのコンディションでした。手投げ後はスーっとまっすぐ軽く上昇してゆきました。(やったって感じ)スピードは思ったほど、速くなく、普通の飛行機(LOOP程度)のスピードの感じです。モータがギンギンに回っている割にはスピード感はないですが、格好は一応ジェット機なので、観衆から「かっこいいね!」という声。トリムはまったく合わることなく、まっすぐ飛びました。自作でここまで飛ぶと大満足でうれしいですね。しかし、いくつか気になる飛びがあったので今後、テストフライトで確認する予定です。
- パワーを絞ると急激に機首を下げ落ちてくる。
- 着陸させようとパワーを絞ってゆくと急激に機首を下げ、かなりエレベータを引く状態になってしまいました。FO−141Gnatではこんなことはなかったので、びっくりしましたが、主翼、尾翼、DFユニット排出角度が0になっているからなのか...通常プロペラの機の場合はこういう場合はダウンスラストが足りないことが原因ですが、ダクト機の場合はどうするのか悩みます。DFユニットの排出角度を下側(ダウン側)すればいいのか実験してみる必要がありますね。
- ローパスから機首を上げてフルパワーにすると左にずれる。
- 着陸しようと試みた時、高度が高かったので少し頭上げの状態からフルパワーにしたら、左にへ旋回し始めて、どんどん頭上げになり、失速するのではないかと思うぐらいな感じで、右へエルロンを切っているのにも効かず(初飛行なのでエルロンの効きを少な目にしておいた)、ゆっくりと左旋回しました。デルタ翼に近い翼型とねじり下げのおかげなのか、失速することなく、再度着陸アプローチになりましたが、あれ〜っどうしてかな?という感じでした。プロペラ機ではトルクでありえることなんですが、DF機ではありえない現象と思っていました。もしかすると風が変わって風に流されたたのかもしれません。もっと風がないときにテストフラトしてみます。でも、2回飛ばして2回とも同じことがあったので気になります。両翼のねじり下げ角度が合ってないのかな?
その後のテスト・フライト 98/05/19
初フライト後、4回のフライトを行いました。そのフライト結果を報告します。
- パワーを絞ると急激に機首を下げ落ちてくる件
- 何度か、見やすい上空でパワーを絞って様子を見たら、パワーを絞ると同時に一瞬、機首を上げ、それから、失速するような感じで落ちてくる現象でした。前にもこの様な経験があったので、多分これは、重心位置が後ろ過ぎるのではないかと思い、現状の重心位置から前に8mm程度前にしたら、この様な現象がなくなり、着陸もしやすくなりました。トリムはほとんど変わらないのですが、少し上昇気味な感じです。もう少し、テスト・フライトして、もっといい重心位置を探す予定です。
- 旋回直後にモータが息をつぐ。
- 旋回直後、機首を自分に向けた時、モータの回転が一瞬息をつく感じが何度もありました。ある時はエルロンもガチャついていました。PIKO2000の受信機のアンテナが30cm程度しかないのとオラクロームで一瞬の間、アンテナが隠れ、電波状態が不安定になっていたようで、受信機をFUTABAのR−149DP(PCM)に変更したら、この問題は発生しなくなりました。この受信機はアンテナが長いので長いのがいいのかわかりません。オラクロームでも、アンテナを垂直尾翼に向けて引っ張っていましたので、大丈夫かなと思っていましたが、だめでした。PIKO−2000のアンテナ線が短いのが問題かもしれません。オラクロームは電波をとうさないので、できるだけ、胴体には使用しない方がいいでしょう。
- ダクトユニットのモータとファンを止めるネジのゆるみ
- ダクトユニットのテスト時にもあったのですが、ファンとモータを止めるネジがゆるみやすいです。ダクトユニット・テスト時は一度ファンがモータから外れ、ファンが前に飛んでいったこともありました。そんな訳で、毎回飛行させた後はこのネジをチェックしましたが、2回のフライト毎に1度の割合でゆるんでいました。あまりきつく締めるとファンがこわれるのできつくできません。今後様子をみます。
その後のテスト・フライト 98/07/06
テストフライトのフライト回数が16回となりました。モータもここまでは快調に回っていました(飛びもまあまあ)が、この前の真夏の炎天下で1時間ほど炎天下に置いてから飛ばしたらなんかパワー不足な感じで、どうもそれからパワー不足な飛びとなってしまいました。モータが焼けてしまったのか?、コミュを見たらなんかこげている感じ、DFファンの回転数を計ってみたら、当初の回転(24600rmp)から23200rmpに落ちていました。今後、このテスト機を使ってモータがどのくらいもつのか調べてみようと思います。DF機の場合、モータを酷使しているのでどのくらいもつものか気になりますね。
98/07/06