電動ラジコン飛行機

操作、手順が間違ているところは - 172 Bunny007 Stall Training セスナ 失速訓練 - 動画

C172 3-Stall Training セスナ 失速訓練 Garmin G1000 glass avionicsの動画で一部操作又は手順が間違っている所がありますが、その箇所を説明します。私なりの考えと想像を書いていますので、間違い等がありましたら、YouTubeのこの動画のコメントよりご指摘ください。あと、合わせて、関係している私の失敗ラジコンネタも書いています。

その箇所とは、アプローチ・ストールの失速後の以下のリカバリ操作の部分です。

エルロン操作で翼を水平にしている

この時は、エルロン操作をしないで、右ラダーで翼を水平にします。

失速時の機体は、失速状態で機首を下げ、左に傾いた状態ですので、まずは、パワーを入れ、機速をつけます。次に傾いている翼を水平にしますが、この時に右ラダーで操作するのが重要なところです。なぜかというと、翼は失速状態であるということ(実際にはこの時は、翼端にはねじり下げもついており、失速していないと思われます)、その状態でさらにエルロン操作することは再度2次失速を招く可能性があるということです。想像ですが、二次失速により水平に戻した瞬間に今度は右側に機体がスピンするかもしれません。

また、セスナ(高翼機)の場合、ラダー操作で翼の傾きを操作できます(旋回できます)。また、フルパワーでプロペラ後流がありますので、失速状態でも右ラダーが十分に効きます。ここで、なんで、左旋回しながら失速訓練するかというと、右旋回での失速と、左旋回での失速でリカバリは左旋回のほうが難しいからです。失速後フルパワーにした時、機体は左に傾いた状態から、さらにプロペラ後流の影響で左に傾こうとします。そのまま何もしないと、より左に傾いて旋回しながら(セスナの場合は)機速がないまま上昇しようとします。これを抑えるため、機速がつくまでエレベータで抑え(=フォワードプレッシャー、わかりやすく言うと少しエレベータ・ダウン)、右ラダーで(右足の力でかなり強く踏んで)、翼を水平にします。右旋回の失速時はプロペラ後流の力は翼を水平方向にする(なる)ので左旋回時と比べて楽なところが違います。

次に、この内容に関係している私の失敗ラジコンネタですが、

以前、ソコールを飛ばしていて、失速(スピン)して、落としたことがあります。手投げ後だったか(ちょっと忘れたんですが)かなりの角度で上昇させたのか、地上から20mか、30mだったか、急に下向きになって機体がスピンしてクルクルと回りながら地上に落ちちゃいました。機体が回っているのでとっさにその反対方向にエルロンを切ったのですが、まったく効かず、スピンする回転が止まることはありませんでした。この時は翼は完全に失速している状態だったら、エルロンは効かないはず、ましてや、スピンする回転を止めようと思って打った舵がなおさらよくないことになったのでしょう。ソコールにはラダーはありませんので、もう、こうなったら、どうにもならない運命だったのでしょうね。その時はなんでそうなったのか「エルロンを打って回転を止めようとしたのに・・・」と思っていましたが、今考えれば、そうなんですね。

ラジコンでラダーがあって、もし、「機体が失速して機体がスピンしたら、パワーを入れ、回転と反対方向にラダーをキル」ことができればですが、う・・・・、難しそうですね。練習したらできますかね。ラダー機はリカバリはできそうですね。

機体の沈下が止まっていない状態でフラップを上げている

失速後、機体が沈下していますので、確実に沈下していないことをバーチャルスピード計を確認してからフラップを上げます。この時は沈下速度は少なくなっている状態で、微妙なのですが、ちょっとフラップを上げるタイミングが早かったと思うというか、後で、パイロットに聞いたら、沈下停止を確認していなかったようです。

2013/2/3