50プロダクト・ギヤユニット - March(マーチ) 540/inv (QRP)
50プロダクトから新しいギヤユニットが発売されていますが、皆さんはいかがでしょうか?、私は発売直後に交換して今日(2001/8/5)までで約50フライトしましたので、この辺でレポートしてみたいと思います。
このギヤユニットは角倉さんと50プロダクトとの共同で開発されました。購入は50プロダクトのホームページからできます。製品は以下のパーツで構成されていて、実にシンプルです。説明書等はないのですが、組み立て方には手順がありますのでここでその方法を紹介します。
ギヤ・ユニットの組み立て
2001年8月号のラジコン技術の新製品情報にこのギヤが紹介されています。この製品のセットの内容です。スパー、ピニオンギヤは含まれません。電動カー用の0.4モジュール、64ピッチギヤを別途購入する必要があります。6:1まで細かいギヤの設定できるのがこのギヤの特徴の1つでしょう。ちなみに私はマーチでは京商のギヤユニットを改造して使っていた0.4モジュールのスパー、ピニオンギヤをそのままこのユニットで使いました。ギヤ比は76:32=2.375です。新製品情報にも書いてありますが、シャフトはスパーギヤ用フランジを一体化したアルミ合金製です。シャフトの太さは8mmです。今まで使用していた京商のプロペラアダプタのシャフト部分が6mmですから、ペラ等はリーマ等で広げる必要があります。
前のプレートには以下の様に胴体取り付け用ビスの穴(2mm)があいています。正三角の穴3つが京商ギヤユニット同じの3点止め用で、そのままマーチに取り付けることができます。他の四角の4つの穴の4点止め用があります。3点止めよりは4点の方がいいかもしれません。強度的に2mmビスで十分だそうです。
スパーギヤ用フランジですが、穴が4つありますが、スパーは2ヶ所で止めるようになっています。また、各メーカのスパーが取り付けられるように2種類のビス穴がありますので、注意してください。以下の写真で言うと縦2つのビス穴の距離(中心から中心までの距離)が16mmです。これは ABCホビー用のスパーが合います。横2つのビス穴の距離は15mmです。
組み立てのポイントですが
- まず、シャフトのフランジにスパーを取り付けます。
- 後ろ側のプレートを取り付けますが、ベアリングのフランジがある方が前側になります。
- シャフトの後ろ側のビスを取り付けます。プロペラの回転方向がこのビスにとって緩める方向に回るので時々このビスの緩みをチェックしたほうがいいようです。私は約50フライトしてみて調べましたが緩んではいませんでした。
- プレートの支柱を付けますが、この時点では締め付けないでください。ねじが浮いているぐらいでいいです。
- 前側のプレートに2mm(長さ16mm)のビスを取り付け、シャフトに取り付けます。
- 支柱のビスを取り付けますが、まだ締め付けません。手で軽く止める程度です。
- プロペラアダプタを取り付け、ペラを使ってシャフト全体(ベアリングを含め)を締め付けます。これで芯をだす感じです。
- その後に支柱の2本のネジを締め付けます。芯を出した後にそれに合わせ支柱を固定します。これで、ユニットの全体の位置が決まるので、あとペラを外しても芯がずれることはないです。
- ペラを外します。もちろん、プロペラアダプタも外れます。
組み立てるにあたってのポイントは以上です。
ギヤと胴体のスペーサはいろいろあるかとは思いますが、私は2mmのストッパーを使いました。2mmのビスだと胴体のゴムブッシュの内径が3mmあり、ちょっとガタが気になると思いますが、角倉さんの案でノイズレスパイプをスペーサとしてぴったりです。
また、西口さんからの案で2mm穴のゴムブッシュ(写真右側、ちょっと見づらいですね...)を使う方法もあります。3mm内径のゴムブッシュの外径が5mmですが、2mm内径のゴムブッシュの外径が4mmですのでちょっと小さめですので注意が必要です。
キヤユニットを機体に搭載
モータをユニットに取り付けてから胴体につけてもいいし、ユニットを胴体につけてからその後にモータをつけてもいいです。2mmのナットとワッシャを組み合わせして取り付けますが、私はゴムブッシュを半分に切ってそれをはさんで取り付けました。角倉さんの案でワッシャとナットを瞬間で止めておくといいそうです。念のため、ネジ止め剤は着けておいたほうがいいでしょう。
プロペラアダプタ、スピンナープレート、ペラ、プロペラワッシャを取り付けしまます。モータは後から取り付けました。
こんな感じです。このギヤユニットをつけるあたり、機首の内側を少し削りました。
京商ギヤダウンユニットと50プロダクトの比較
左から京商のギヤユニット(ノーマル仕様)で 以下の状態で53g、次に京商ギヤユニットを0.4モジュール、カーボンシャフト仕様に改造したもの(今まで使っていたもの)で42g、次に今度載せた、50プロダクトのギヤ32gです。
このギヤの特徴は
- 6:1まで細かいギヤ比が設定でる。
- 軽量である。
- 軸のアソビが少なく、耐久性がある。
- ブラシモータの場合、コミュ研などの為にモータの取り外しが楽である。
私の気に入ったものは、「軸のアソビが少なく、耐久性がある。」です。前のギヤユニットの場合は長く使っているとガタがでて、カーボン・シャフトの交換が必要だったが今度はまったく必要ないでしょう。また、ちょっとペラを引っ掛けただけて、ガタが出始めますが、新しいのはそんなことはありません。
ちょっと注意しなければならないのは
- シャフトが8mmなので、ペラをリーマ等で広げる必要ある。
- 機首をあまり絞り込めない。
最後に50プロダクトのページの中の電動に関する掲示板があります。そこに、このギヤのこと、電動に関する情報もありますので、ご覧ください。
2001/08/05