カルト(KALT)バロン・エレック(電動ヘリ)
三和カルトから発売されていたバロン30の電動仕様版です。キットにはモータ(Astoroコバルト40)とコントローラ(JES)がついていて安売りしていたので、買ってみました。私は昔、エンジン仕様のヘリを飛ばした経験があるので、今のヘリはどんなものかも興味がありました。
モータの部分のみが異なるのみで、その他はエンジン仕様と同じです。モータの前にクーリング用ファンがついています。これで、多少とも冷却をしていますが、フライト後のモータは熱っちっちです。
以下はイベントに参加した時の写真
復旧中
ミスで落として全損状態となってしまいましたが、ロータヘッド関連、テールギヤ関連があれば、また空を飛ぶことができます。ラジコンの友人に相談したら30バロン(エンジン機仕様)が友人のところに行っているというので確認してもらったら譲っていただけるとのことで、譲って頂きました。ありがとうございます。本体以外は全て交換の予定です。各パーツは純正ではなく、よりチューアップした(らしい)アルミ製のものとかが使われています。(2014/11/26)
データ
ロータ | 半対称のロータが付属していましたが、後にジグソーGP5(550mm)に変更 |
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モータ | Astro コバルト40(キットに付属) |
コントローラ | JES 60(キットに付属、BEC機能なし) |
バッテリ | 20セル 1700SRC(10セルパックを2本直列、カルトから発売されいたもの、旧バッテリ、純正) |
受信機用電源 | 4セル250mA |
全備重量 | 3800g(バッテリ含む) |
フライト時間 | 5分 |
製作記事
私は大昔(20年以上も昔)エンジンヘリをやった経験がありホバリング、上空飛行まで出来ていました。で、最近の進んだヘリを購入して、「さすが、進歩しているな〜」などとつぶやきながら(自分はちっとも進歩していない!?)、どうにか組み立てました。初フライト時は最初はヘリの達人の人に調整してもらいました。その人いわく、エンジン仕様のバロンとほとんど差がないと言っていました。私はいくら昔とばせたからといっても、心臓はバクバク、指は振るえるは大変でした。でも、体で思えていたのか、どうにかホバリングはできました。
私なりに感じたことを書きますね...
- 組み立て
組立は説明書が丁寧なので、ほとんど問題ありませんでした。説明書はエンジン仕様、電動仕様と部分的に説明が分けてありました。
- フライト感覚は?
エンジンヘリの人に飛ばしてもらった感じでは電動とエンジンでは操縦感覚は大差ないが、ホバリング位置のスロットル位置は80%ぐらいでした。エンジンヘリの場合は60〜70%ぐらいといっていましたが...、電動は電動の調整方法があるかもしれませんね。電動の場合、エンジンと違って粘りがあるので、電動仕様の調整方法があるかな?
- 飛行時間が5分程度
ヘリ入門者にはおすすめできません。練習にならないでしょう。私は、ニッカドは1セットしか持っていません。(もうこれ以上ニッカドを増やしたくないのも理由の1つ)ですので、1日1回の飛行のみで、のんびりと調整、飛行を楽しんでいきます
- 20セルニッカドの充電
バッテリの充電はシュルツェの充電器で20セル(1700mAを)18分程度で充電できますが、もし、この手の充電器以外でやろうとするとちょっと手間がかかりすぎると感じました。受信機用バッテリも別に積んでいますので、ちょっと充電が大変です。
- メリットは?
電動でのメリットですが、とにかく、汚れません。また、静かさを期待しましたが、ギヤ音が意外とうるさく、思ったほど、静かではありません。しかし、エンジンより静かでしょう。あとこの前、1つ発見しました。夏の暑い日に、自分の近くでホバリングさせて、ロータの風で涼しい!、扇風機代わりになります。エンジンの排気なく、涼しく、ホバリング練習できます。
以上までが、1999年9月頃
とうとう、やって(落として)しまいました
1999年9月頃に初飛行してから、たまーに飛ばしていましたが、とうとう、落としてしまいました。操縦ミス、整備不良とかではなく、完全な人為的ミス(よく言われる「ヒューマンエラー」)でした。電動特有の要素も含まれているかもしれませんが、皆さんにも私の失敗から学んでいただけたら幸いです。
状況
もう、昨年(2009年)になりますが、飛行機を飛ばして、次にヘリ、もう慣れていたのであまり考えていなく、いつものように飛行場の滑走路手前(浮揚するポイント)にヘリを持ってゆき、まずは、送信機の電源をON、受信機電源をON(別電源)各舵の確認、次に、バッテリの繋ぐのですが、念のため、ロータが回ってもいい体勢(ロータが回っても逃げられるヘッピリ腰のような体勢と心の準備)をしながら、動力用バッテリを繋いだ瞬間、ロータが急に回り始めました。危険なので直ぐに、機体から離れたんですが、ヘリは「俺は飛びたいんだー!」とだだをこねているかのよう最初は横に倒れてからロータを地面にたたきつけながら回り、ドタバタした後に起き上がり、そのまま、上空に上がって行ってしまいました。フルハイの状態です。そのまま、近くの木にあたっても落ちず、そのまま上空へ、見ていて笑っちゃいけないのですが、「ほー!そこまでしてお前は飛びたいか・・」と思いつつ、ふと我に戻って、送信機で制御できるかなと思ってやってみましたが、効かず、浮揚してから後方、30mぐらい上がったところからパワーカットされ(フェイルセーフか?)落ちてしました。ロータ破損、メインシャフト曲がり、スワッシュ壊れ、テールも壊れ、簡単に言うと全損となりました。
怪我がなくてよかったですが、そのまま、上空高く飛んでいって民家の上に落ちたら、ぞーっとします。5分間回り続けたらかなりの高度になりますので。
原因
恥ずかしいのですが、送信電源をONした時にスロットル位置がハイになっていたのが原因です。そのまま動力用バッテリをつなげました。このヘリの場合、送信機をONする時、またはバッテリを繋ぐ時に送信機のスロットルをロー(LOW)にすること(確認)を忘れていたのです。(このことがヒューマンエラーです)今のスピコンはハイ状態だと回らない仕組みなっているものがほとんどですが、昔の古いスピコンだっため、その機能がなく、バッテリを繋いだとたん回ったということになります。飛行機モードのスピコンなどは最初スロットをハイにして、それからローにするものがあり、それと勘違いしていたかもしれません。
今のスピコンはほとんどマイコン制御されていますが、何があって(壊れて)突然と回り始めるかは、飛行機でも同じで、バッテリを繋ぐときには是非、注意深く気をつけていただきたいと思います。
対策
次に対策(仕事のようですが)、いくつか考えてみました。
- スピコン交換
基本的なことですが、安全なスピコンに交換ですね。もし、古いこのようなスピコンを使っているようでしたら交換をお勧めします。フルハイ状態で、バッテリを繋いだら、回らない仕様のものとか。
- プロポからの警告
これはメーカへの提案になりますが、スロットル・ハイで送信機の電源をONにしたら、警告(ブラー、ライトなど)があるといいかもしれません。今の新しいのはある機能かもしれませんが、なければ、安全のためにほしいですね。確か、ギヤアップの警告機能はありましたね。
- 機体の警告灯(実機ではアンチコ、ビーコンライトとか言っているもの)
忘れたことがあるんですが、フライトが終わって、動力用バッテリを繋げっぱなし状態にしたことがあります。同じバンドの人が飛ばそうとして送信機をONしたら突然と飛行機が暴れてしまいます。このような経験はありませんが、「ジー!ジー!サーボが何か言っているよー!」と教えてもらったことがあります。ですので、バッテリを繋いでいたら、LED等で「まだ繋いでいるよ!」警告、注意を促すようにしたらいいかなと思います。このようにすれば、実機のようにスケール感もでますし、安全にもいいですね。
- 走らないこと
これは操縦者が飛ばす前に何か忘れたからといって、車に取りにいったりしますが、その時に「走らない」といういことです。 今回、私が失敗した時に走ったからということではなく、日ごろ、私が実践していることです。走るといろんな意味でおちつかなくなり、ミスしやすいのと、ゆっくりと歩くということは操縦者の心状態を落ち着かせる(焦らせない、安全第一)いうことなります。
ヒューマンエラー
余談ですが、この「ヒューマンエラー」でネット検索するといっぱいでてきますね。人間はミスするもの、精神論だけではなく、ミスしない環境、補助することによりミスをなくしてゆくということでしょうか。以前、興味があって、ヒューマンエラーに関する大学の公開講座を聞きに行ったことがありますが、航空機、医療事故の実態と対策など話していました。それを研究している方もいるようですね。医療関連の話の中で、薬の似た名前を直してゆくとか、間違えると、劇薬なるとか、あと航空機事故(報告)に関しては、ネットで公開されていますね。操縦者はパイロットです。安全に楽しみましょう!