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Sky Arrow - あらまきさん

00/01/31

あらまきさんが作成したSky Arrowです。ちょっと変わったデザインでとてもいいですね。私からお願してインプレションを書いていただきました。ありがとうございます。その内容を紹介します。

Sky Arrow

データ

機体名 SKY ARROW
全長 780mm
全幅 1060mm
翼面積 17.3dm2
全備重量 540g
バッテリ 7セル500AR
モータ QRP HYPER400 赤ラベル
ペラ 6.5×4 グラープナーセミスケールプロップ
ギヤ比 ダイレクト
アンプ slim18be
受信機 ピコ2000
サーボ UNION UM9G×2(ラダー、エレベーター)
、双葉F3103×1

フライト・インプレッション

クラフトるうむさんより購入。キャノピーが大きくてかっこよく、低速性能が よさそうなので画像を一目見て購入してしまいました。私は何を飛ばしても結局 のところ場周経路ばかりのタッチングオーオタクですのでちょうどよさそうです。プッシャーで上にモーターがついているという変なところがありますが、そ ういう変なものがなぜか好きです。

まずはタキシング、冬の刈り込まれて黄色くなった芝の上でもちゃんとノーズ ステアリングが効きます。ただしパワーはかなり入りますが。離陸も芝の上ではかなりの距離が必要です。9〜10メートルは使うでしょうか。しかし頭を上げ て離陸したとたんに急上昇をして驚いてしまいました。ぐんぐん上がります。ダイレクトで500グラムを越える機体は初めてでパワーに疑問を抱いていたのですがこれは解消です。離陸距離が長いのはグラスドラッグ(と言うのでしょうか?)のためのようです。パワー60パーセントくらいでトリムを取りパワーの上げ下げをしてみましたが以外にもピッチ変化にはつながりません。重心からパワーユニットが高くて遠いところにあり、水平尾翼の直前でプロペラが回っているのでパワー変化に合わせてノーズを上げ下げするかとも心配していましたが大丈夫なようです。普通のトラクター式の飛行機のように安心してパワーの変化を楽しめそうです。ローパスからのゴーアラウンドでもすーうっと高度を上げていきます。パワーは十分過ぎるようです。つぎに着陸進入ですが、思ったほどは伸 びてきません。抵抗はやはり大きいほうなのでしょう。しかし着陸自体は低速で最後まで舵が効きなおかつ安定していますのでやりやすいです(抵抗が大きいせいでパワーによるスピードコントロールが楽)。大きな前縁半径のおかげでしょうか、これでもかと言うくらいしっかりと頭を上げてふわりと接地することができました。頭を上げた姿勢でふわりとメインギアが接地、そのあとトンッとノーズギアが着いて足元までタキシングさせることができます。この飛行機はラダーを可動とするのがお勧めですね。

8FLTほどしましたが、中速を多用しているにもかかわらず四分と少しでバッテリーが切れてしまいます。五分は難しいかも。パワーは十分ですので7.2Vモーターのほうが合っているかもしれません。ギアダウンユニットは装着できません。チャームポイントであるモーターポッドに収まりませんし、何よりも6.5インチ以上では胴体にペラが当たってしまいます。ペラも含め後程いろいろと試してみたいと思います。(説明書では280−400とありますが、280では無理ではないかと思います。280クラスを使ったとしても500ARまたは600でないと重心が合わないでしょう)

機体について胴体がきれいです。体積の割には軽くてすばらしい出来です。主翼および水平尾翼の仕上げはこんなものかな、というところです。もちろんアイロンを当てなおして捻れ、皺をとる必要があります。胴体を貫通しているピアノ線のカンザシのせいでしょうか、主翼がたわみますが大きな負荷をかけていないので今のところ大丈夫なようです。カーボンパイプで作り直したいところですが、手間を考えると躊躇してしまいます。

製作について

製作について胴体の作業が意外に時間がかかりました。といっても眺めて考えている時間の ほうが長かったのですが。まずモーターマウントの作り方が説明書ではよくわかりません。カットアンドトライで400モーターがモーターナセルの中にうまく納まり、モーターナセルも固定できるようにするのに時間がかかりました。サーボベットなどのバルサの棒を胴体の内側に固定するのにも気を使わなければなりません。少しでも突っ張っていると外側に凹凸が出てしまいます。それくらい薄いのです。でもきれいな曲面を再現していて重くないのですから文句は言えません。コツとしては、左右に渡したバルサの棒が自重で落ちるくらいまでサンドペーパーで修正してそうっと瞬間で固定し、必要ならエポキシで補強します。外から押さえてもいけません。バルサ棒の短面が垂直でないのが外に出てしまいます。私は何箇所か出っ張ってしまいました。 本来主翼の左右別々にエルロンサーボを入れる設計なのですが、サーボをケチり胴体にひとつとしました。主翼取り付け時にロッドを取り付ける手間は増えますが、コネクターを二つつなぐ手間は省けます。この方法をとりますとサーボベットを胴体の主翼に挟まれた部分に作らねばなりませんがなやんだ挙句バルサで作ったBOXに両面テープで の固定となりました。左右の主翼の固定方法もとくに指定がなかったのでサーボベッド(翼の付け根にあります)に木ねじを立てて左右を輪ゴムで引っ張っています。この輪ゴムを通す穴とエルロンロッドの穴、片側二つの穴を胴体にあけることとなりましたが強度に心配はなさそうです。 ラダーは可動にするべきです。せっかくの三車輪、スケールムード満点の胴体には自在のタキシングが似合います。さらに楽しみが増すでしょう。ノーズギアのリンケージ等、重量がかさみますが、そう言うことを気にする飛行機ではないですし、性能にも現れにくい機体です。もともとがノーズギア可動ですので何ら改造は必要なく、ラダーを切り離す手間のみです。 モーターとバッテリーの距離がありますのでノイズの悪影響が出るかと心配していましたが、受信機がピコ2000、アンプがslim18beでは何も問題 はありませんでした。

私のようにタッチングオーをしながら近くて低いところをくるくる飛ばすのには良い機体です。エルロンはありますがスタントをするほどの運動性はありません。エルロンロールは出来ますが出来るというだけ、宙返りも出来ますが別にやっても楽しくはありません。日本で言うところのスローフライヤーには入らないと思いますが風に弱いわけでもないのでデザインが好きな人、私のような飛ばし方の人にはお勧めです。

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